お前が追いかけるなら


俺は全力で逃げ切るよ










《じゃじゃ馬ならし》











「螢惑!まーたお前はこんな所でサボっているのかッ!!」




あまり日当たりがいいもんだから庭先で昼寝を満喫していたら、いきなりの罵声で起こされた。
誰だよ…と毒づきながらうっすらと目を開けると、そこには顔をしかめてこっちに走ってくるアイツが見えた。

一気に視界がクリアになる、この清々しい感覚は面白くて好き。





「遊庵様が探していたぞ!?寝てないで早くこちらに来い!!」

「うるさいな…辰伶のばか」

「何だと!?…お、俺のどこが馬鹿だと言うのだ!それはお前だろう、阿呆!」

「何回だって言うもん。ばーかばーか」






うるさいなんて嘘。
むしろ気持ちのいい、その高い声の響き。

でもうるさいって言えば辰伶は絶対突っかかってくるでしょ?

そんなばかなオマエが好き。






「辰伶も…一緒にねよー」

「え?」




ぐいっと手を引き隣に強引に座らせ、身体を辰伶に持たれ掛ける。




「な…ッ!!」




あ…やっぱり赤くなった。

そーゆー顔、すごく可愛い。

そんな事言ったらきっと怒って、もっといい顔になるんだろうね。




「ばか離せッ!俺はお前を起こしにきたのだぞ!?」

「眠い…辰伶の身体あったかいんだもん」

「なら尚更離れろーッ!!!」




やだよ。

俺が聞き分けいい子になっちゃったら、辰伶追いかけてきてくれないんでしょ?

だったら絶対言う事なんか聞かない。





寝たふりしてじっと辰伶の心音を聞いてたら、柔らかな溜息が肌に触れた。




「全く、こいつには敵わん…」






手綱なんて引かせない。

むしろオマエを引きずるよ?








俺は、じゃじゃ馬だからさ。











シェイクスピア題〜vvシェイクスピア好きなんです。ハムレットとか最高!
でも「じゃじゃ馬ならし」ってこーいう話じゃないし;本当は活発な女性をたしなめるというお話(?間違ってるかも)なんです。
でもほた辰だったらほたるのがじゃじゃ馬かなーと。ん?じゃあコレは辰ほたなのか?;

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