壬生戦隊タイシローン 8話








ものすごく暇なタイシローン達。





時人「ヒマヒマヒマ〜。」

ひしぎ「暇ならいい加減出動でもしましょうよ…。何を倒すのかは知りませんが」

時人「僕にあの無敵に素敵すぎる変身スーツ着ろっていうの?行きたいならお前一人で行けよ昆布。」

ひしぎ「(もはやひじきでもないんですね…)」

辰伶「え?素敵なスーツなら良いのではないですか?」

時人「辰伶、僕にイヤミ言うなんていい度胸してるね…」

辰伶「え!?す、すみません、どの辺が嫌味だったのでしょう…?

時人(こいつマジであのスーツが格好いいと思ってやがんの!?)

螢惑「(吹雪、何も弟子に悪趣味まで伝授する必要ないのに…まあ辰伶だからいいけど)」

遊庵「でもよ、スーツ着なくてもトレードマークがあればいいんじゃねえ?ヒーローっぽくて統一感のあるやつ。」

吹雪「皆がそこまで言うなら仕方あるまい…。ならマントなんてどうだ?日本らしく、この唐傘模様の風呂敷で…」

螢惑「吹雪、それじゃあんたまんま獅子舞だよ。

吹雪―――!

全員(それは禁句だ!!)

辰伶「あ、あの、ともかく他のものに…。」

時人「そ…そうだよね!えーと、ちょっと正義っぽくて何気にカッコイイやつ。」

ひしぎ「あ、ハチマキなんてどうでしょう。」

吹雪「おお、熱血っぽくていいではないか。じゃあそれでいこう」

遊庵「待て待て待て!ハチマキは俺の個性であって――」

時人ヒーローにアイデンティティなんて不要なんだよ。

吹雪「ちびっこは色でしか判断しないからな。」

遊庵「(ヒーローって人格を否定されてる存在なのか!?)ま、待てって!オレはこのハチマキがあるからまだかろうじて『あ、ハチマキの人だ』ってみんなに認識してもらえてるんだよ!それさえ無くなったらオレ、どうしたらいいんだ…

ひしぎ「(まずハチマキの人としてしか認識されていないのを嘆くべきかと思うのですが)」

辰伶「大丈夫です遊庵様!いくらみんなハチマキを巻くとはいっても、目につけている変わり者なんて遊庵様ぐらいしかいませんからみんなあなたの存在を忘れはしません!」

遊庵「辰伶……(慰めてくれようとしてるのは分かるがなんだかもの悲しい気がするのは気のせいだろうか。オレはそんなに忘れられやすい存在なんだろうか…)」

ひしぎ「そうだ、貴方のハチマキ無駄に長すぎなんですから皆の分も分けてもらいましょう(チョキン☆)

遊庵切るなオレの魂――!!!

螢惑すっごい邪魔な魂だねそれ…。つーか何でいっつも浮いてるの?扇風機でも常時装備してんの?

遊庵気合だゼ☆…とか言ってる間に全部切られちまったじゃねーか!!」

ひしぎ「流石に全員分には足りませんね…。辰伶、遊庵の部屋にある予備のハチマキ取ってきて下さい。壬生の為に。

辰伶み、壬生の為…!!はいッ!この辰伶、壬生の為なら根こそぎ持ってきます!!

遊庵騙されてんじゃねぇ辰伶――!!!



どうせだから遊庵の素顔を見ようとしたタイシローン達だったが、遊庵が本気で鬱状態になりかけたので怖いから諦めたらしい。






私、遊庵がハチマキとったら眼鏡のないのび太くんの目になると信じて疑いません。


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