壬生戦隊タイシローン   第1話

 

 

 

それは時人の提案から始まった。

 

 

 

 

時人「ね〜。ぼく太四老ってのやめたい」

 

全員・・・・・・・・・は?

 

時人「だから、嫌なんだって太四老」

 

遊庵「(いきなり何なんだ)あのよー、何ワケわかんねー事言ってんだよ。3人じゃ太四老じゃなくて太三老になっちゃうだろ。タイサンローとか語感わりぃぞ」

 

時人「(何そのどっかのカゼ薬みたいな名前)だーかーらー、違くてさー・・・」

 

しぎ「!(しめた!これで目障りな子供がいなくなる・・・)ええそうですね、では今すぐ迅速にとっとと解任手続きを・・・

 

吹雪「(気のせいだろうか、ひしぎが今までにないくらい穏やかな笑顔を浮かべているような・・・)」

 

「違うっつーの!!・・・ったく、根暗は早とちりするからイヤだよ」

 

しぎ(根暗と早とちりの間に何の因果関係があるんでしょうか・・・・・・)」

 

「太四老っていう名前を変えたいの!だってさー、こんなジジくさいつまんない名前じゃ超絶可愛い僕のイメージに合わないでしょ?(ニッコリ☆)」

 

全員(そんな自分勝手な理由で何百年と続いた壬生の伝統を変えようというのか!)」

 

吹雪「(というか『つまんない』って、芸人でもないのに何故名前に面白さを追求せねばならんのだ)」

 

遊庵「つーかよ、ジジくさいって実際お前百歳はゆうに越えて・・・・・・(サクッ)い、いだだだっ!カード投げんな!!」

 

ひしぎ「時人・・・・・・貴方の我侭で全て変えられるものではないんですよ(この生意気坊主が!)」

 

時人「ねぇ、いいでしょ吹雪さぁ〜んvv」

 

ひしぎ「(無視ですか)」

 

吹雪「ああ・・・別にいいんじゃないか?・・・どうでも

 

ひしぎ(『どうでもいい』で変えられるほどに軽いものだったんですか太四老って!!)

 

時人「えへへ吹雪さんならそう言ってくれると思ったよvvじゃあなんて名前にしようかな〜」

 

遊庵「(本当に変えんのか・・・)」













*   *   *   *   *

 
 
 
 
 
 
 
吹雪「うむ・・・どうするか。」
 
遊庵「(結構乗り気じゃねぇか)」
 
ひしぎ「(あ、いいのを思いつきました)あの、こんなのはどうで――」
 
時人「そうだ!制服ならあるんだよ〜」
 
ひしぎ「(・・・今、絶対故意に口をはさみましたね・・・)」
 
遊庵「制服・・・?って、そのやたらとフリフリキラキラした物体はなんだー!!」
 
時人「だから制服だって♪このドレスが僕ので王子様タキシードは吹雪さんのvvで、この軍服が遊庵のね。コレと合わせて
「壬生の姫〜王子と姫の恋物語〜」なんてどう?」
 
遊庵「俺だけ従者かよ!」
 
吹雪「(それよりも「姫」が気になるのだが・・・)」
 
ひしぎ「(・・・私、話題に上ってすらいないのですが)」
 
遊庵「そんなのよりよ〜、「壬生の星」だろ!日夜努力し、自己を鍛錬して精進する・・・」
 
時人「そんな古いひねりのない時代錯誤な自分の趣味に偏った名前はごめんだよ」
 
遊庵「(お前もだろ!)」
 
ひしぎ「吹雪は何か考えはありませんか?」
吹雪「ん・・・そうだな、・・・・・・・・・・・・「壬生戦隊タイシローン」とか」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
遊庵「(・・・あーやっちまった、ありきたりすぎて誰も手を出さなかったネタを・・・)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ひしぎ「・・・いい名前ですね、吹雪!(寒いけど)」
 
時人「う・・・うん、これこそ僕が求めていたものだよ!(オヤジ思考だけど)」
 
遊庵「え!?(お前らツッコむとこだろそこ!)」
 
吹雪「そうか?気に入ってもらえて嬉しいな。じゃあ決定で・・・」
 
遊庵「ちょ・・・待て!俺、それはどうかと思――」
 
ひしぎ&時人「吹雪(さん)の意見に反対する気(ですか)!?
 
遊庵「(すごい形相で睨んできやがる・・・!)いや、だってその・・・うう・・・」
 
吹雪「何もないなら決定でいいだろう。使いの者に書類と判を持ってこさせろ」
 
遊庵「(ああ・・・決まっちまう・・・/遠い目)」

 

 

 

 

 

次回、「出動!壬生戦隊タイシローン」(嘘です)

 

 

 
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